logoドイツ科学生によるドイツ語入門

このページでは、今春大学に入学しドイツ語を習い始めた方々を対象に、ドイツ語の基本文法やボキャブラリー、豆知識などによるドイツ語学習支援情報を提供していきます。ただし、書いている人間も大学在学中のただの学生でドイツ語という言語についての専門知識があるわけでもないのでごく基本的な事しか書けません。参考書にできないことで、このページでできる可能性があるのは、この2年ないし3年間いかにドイツ語を学習してきたかをなるべく生々しく書いて、これから学習するみなさんに参考にしていただければいいなというところです。

なにはともあれ参考文献ということで、関口一郎『マイスタードイツ語コース 文法』(大修館書店)を元ネタに構成などを作っています。このページを読んで「もっとしっかり勉強してみたい」と思われた方はまずはこの本を手に取るのがお薦めです。掲示板で、ドイツ語に関する質問も受け付けています。このページの内容や、授業で分からなかったことなど何でもご質問いただければ、一両日中にはドイツ科学生が責任を持ってお答え致します。

現在鋭意コンテンツ制作中です。順次更新していく予定ですので、完成まで今しばらくお待ちください。

ドイツ語入門 目次

ドイツ語ってどんな言葉?

母音

子音

ウムラウト

エスツェット

特殊文字の代替表記

ドイツ語の発音

母音の発音

複母音

子音の発音

アクセント

動詞の人称変化

名詞の性

名詞と冠詞の格変化

ドイツ語の語順

並列接続詞

名詞の複数形

複数形の語尾変化

複数形の格変化

前置詞

分離動詞

話法の助動詞

形容詞

動詞の3基本形

現在完了形

副文・枠構造

zu不定句

非人称esの構文

再帰代名詞・再帰動詞

受動文

関係文

接続法T

接続法U

おすすめ参考書

ドイツ語ってどんな言葉?

まずはドイツ語のアルファベットを見てみましょう。英語と違う発音をする文字に注意してください。

文字読み方文字読み方
AaアーOoオー
BbべーPpぺー
CcツェーQqクー
DdデーRrエる
EeエーSsエス
FfエフTtテー
GgゲーUuウー
HhハーVvファオ
IiイーWwヴェー
JjヨットXxイクス
KkカーYyユプスィロン
LlエルZzツェット
Mmエム
Nnエン

英語にはない文字もあります。
文字読み方文字読み方
Ääエー(アーウムラウト)Ööエー(オーウムラウト)
Üüユー(ウーウムラウト)ßエスツェット

母音

A I U E Oは、それぞれアーイーウーエーオーです。日本語のローマ字読みそのままなので簡単ですね(^^

子音

伸ばして発音するのとそうでないのに分かれます。伸ばす文字のなかでは、H(ハー)とK(カー)が-a(アー)、Q(クー)のみ-u(ウー)と伸ばし、他は全部-e(エー)と伸ばします(B C D G P T W)。化学の授業で出てきたpH(ペーハー)というのはドイツ語だったわけです。高級車として名高いBMWもビー・エム・ダブリューではなくてベー・エム・ヴェーじゃないとドイツ人でも英語の出来ない人には通じません。

Rは、いわゆる巻き舌を使うやっかいな文字で、とりあえず私は完璧にはできません。別に巻き舌できなくてもドイツ語は話せるようになるのでご心配なく。エルるるるると舌を丸めて口の中で振るわせるようです。

ウムラウト

AとUとOの上にそれぞれ¨がくっついた文字で、アーウムラウト、ウーウムラウト、オーウムラウトと呼ぶこともあります。単独でこれらの文字を指し示す場合は「○○ウムラウト」と言うほうが普通かも。ちなみにウムラウトというのはドイツ語で「変音」という意味です。

発音するときは、ÄはEとほぼ同じくエーと読みます。Üは日本語のユーと同じで通じます。ここまでは簡単。

Öは難しいです。でもこれをきれいに発音できないとドイツの首相の名前も言えないことになってしまう(シュレーダー(Schröder)首相ですね)のでがんばりましょう。日本語を習っている外国人さんも小泉総理の下の名前を間違えて発音していることがよくある(ジュンイチロウじゃなくてジュニチロウ)のでまぁたいした問題じゃないと言えばそれまでですが。Öの発音を簡単に説明すると、日本語のオーとエーの中間のような音です。英語のfirstのirやturnのurみたいな、くぐもった感じの音になるとわかりやすいみたいです。

エスツェット

ß(エスツェット)は文頭にくることはないので小文字しかありません。次の項で具体的に説明しますが、ドイツ語ではSは発音するときは常にザジズゼゾと濁った音になり、ßを発音するときはサシスセソになります。ちなみにßはもともとはその名の通りSとZはくっついたものだそうですが、もう一方の片割れのZはツァツィツツェツォと発音します。だから、日本人の名前をローマ字表記してドイツ人に読ませるとおぞましいことになります…。たとえば鈴木才蔵(すずきさいぞう)さんなんていうお名前の男性がドイツでSaizo Suzukiで生活しようとすると、ドイツ人に「Herr Saizo Suzuki!(ヘル ザイツォー・ズツキ)」と呼ばれてしまうわけです。僕は去年の夏ドイツに滞在していたのですが、アテネオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲った野口みずき(Mizuki)もミツキ・ノグチと実況されていました。

特殊文字の代替表記

ウムラウトやエスツェットはパソコンでも打てます。MacやUNIXは知りませんが、Windowsでは多言語サポートなどでドイツ語の設定をすればこれらの特殊文字やドイツ語特有の記号も入力できるようになります。ただし、これはとても重要なことなのですが、メールで相手がドイツ語環境を整えていない場合や掲示板の書き込みなどでウムラウトやエスツェットを使うと文字化けしてしまう恐れがかなり高いので使えません。そんなとき、ä→ae、ü→ue、ö→oe、ß→ssと代替表記する方法があります。僕はドイツ人の先生にメールを送るときなどはすべてこの代替表記で書いています。

ドイツ語の発音

ドイツ語の発音は原則としてローマ字読みそのままです(そのせいで、ドイツ語を数年も勉強していると英語の複雑怪奇な発音をすっかり忘れてしまうほどです)。アルファベットの項でa i u e oをアイウエオと発音することを習いましたが、覚えていますでしょうか?それからä ü öはそれぞれエ、ユ、エですので、これもお忘れなく。とりあえずいくつかドイツ語の単語を見ていきましょう。

単母音の発音

kommenメン findenフィンデン
来る 見つける
Tagーク Morgenルゲン
Käseーゼ müdeミューデ
チーズ 疲れた、眠い
Kölnルン Fußballスバール
ケルン(ライン河畔の都市、大聖堂で有名) サッカー
カタカナの発音で太字になっているところがアクセントです。全部アルファベット通りの発音ですよね。kommenやfinden、Fußballなどは、英語のcomeやfind、footballとよく似た形なのでわかりやすいと思います。そもそも英語とドイツ語は兄弟みたいなものなので語源を同じくする単語が非常に多いので覚えやすいですよ。他にも…
lernenルネン trinkenトゥンケン
学ぶ 飲む
stehenシューエン liebenーベン
立つ 愛する
singenズィンゲン gehenーエン
歌う 行く
könnenンネン müssenミュッセン
〜できる 〜しなければならない

ためしに挙げたのは全部ドイツ語の動詞ですが、それぞれ英語の何に相当するか、わかりますよね?(^^

複母音

母音が二つくっつくと、アルファベット通りじゃない特別な読み方をすることがあります。とはいってもフランス語に比べれば数も少ないのでそんなに難しくはないはず。ie、ei、eu、auの4つがあります。ひとつずつ簡単に説明しますと、

1) ie はイーと伸ばします。たとえば、

liebenーベン tiefティーフ
愛する 深い
Kielール Siebenズィーベン
キール(ドイツ北部の軍港) (数字の)7

2) ei はアイと発音します。たとえば、

neinナイ kleinライ
イエス・ノーのノー(9じゃないよ) 小さい
Heinekenハイネケン Einsアインス
緑のラベルのビールが有名 (数字の)1

3) eu はオイと発音します。僕の好きな発音です。

Freundinロインディン neuノイ
ガールフレンド 新しい
Heuteホイ Europaオイローパ
今日 ヨーロッパ
ちなみにヨーロッパ連合は日本語ではイーユー(EU)と呼んでいますが、これは当然英語読みで、ドイツ人はEUと書いてエーウーと読みます。これはかなり違和感が。EUの威厳が損なわれたような感じが…(そんなもの初めからあったのかというツッコミはさておき)。

4) au はアウよりもむしろアオに近い発音をします。でも正直アウでも通じます。たぶんオとウの中間くらい?

Hausハオ kaufenカオフェン
買う
laufenラオフェン Frauラウ
走る 女性、女性への敬称「〜さん」(英語のmissと同じ)
FRAUという女性誌がありますが、あれはドイツ語だったわけです。

子音の発音

子音の発音は、基本的にはアルファベットの発音そのままです。たとえば、B(ベー)だったら、ba bi bu be boをそれぞれバビブベボと読めばいいのです。J(ヨット)だったら?ja ji ju je joで、ヤヰユヱヨですね。ただしこれ以外に、子音の組み合わせによって特殊な読み方になる場合がいくつかあるので、ここではそれを覚えましょう。

1) s+母音は、ザジズゼゾと読むということは、以前にもやりましたね。

sagenザーゲン süßズュー Sonneンネ
言う 甘い 太陽

2) ssßの場合は、サシスセソと読みます。

essenエッセン Klasseラッ Kasseカッ
食べる クラス 金庫
großロー Straßeシュトラー Fußフー
大きい ストリート
どちらも濁らないサシスセソの発音なのですが、ssとßは明確に使い分けられています。カタカナの発音ガイドを見てください。ssのほうは、どれも撥音(小さいツが入る音)で、ßでは長音(伸ばす音)です。ssのほうは文字通りsとsを分離して発音しているようなイメージになります。たとえばessenであればes+senというふうに。

3) 単語のはじめに来るstspはそれぞれシュトシュプと発音されます。これはまとめて扱ってしまいましょう。

Studentシュトュント Stadtシュタッ stehenシュテーエン
(男子の)学生 都市 立っている
spielenシュピーレン sprechenシュプレッヒェン Spaßシュパー
遊ぶ 話す 楽しみ
当然のことですが、stやspに母音は含まれないので、シュにアクセントが置かれることはあり得ません。

4) 次はchをやっていきましょう。基本の発音は、ハヒフヘホです。まずはこれを頭にたたき込んで、次の単語例を見てください。

Bachッハ ichッヒ Milchルヒ
バッハ 僕、私、俺 ミルク
Buchッフ Kuchenクーヘン Münchenミュンヒェン
ケーキ ミュンヒェン
machenマッヘン rauchenラオヘン Mädchenメートヒェン
やる、する 喫煙する お嬢ちゃん、女の子(「女性」ではない)
sprechenシュプレッヒェン Kircheルヒェ Tochterホター
話す 教会
BachやichやTochterのように、chの後ろに母音がない場合は、その前の母音によってchの音が変わります。というよりも、口の形を変えないで息を出す感じかな。冬の寒い日に外に出て手がかじかんできたときに、「ハー」と手に息を吹きかけるのと同じですね。chの後ろに母音が来る場合は大抵eが来ます。それでひとつ注意しておかなければならないのは、-che-をヘと読むかヒェと読むかなのですが、chの前がa,o,u,auの場合はヘ、chの前がi,eやドイツ語特有の母音(ei,ä,ü,öなど)のときはヒェと読むルールがあるそうです(伝聞)。しかし、ドイツ語学習者の立場で言えば、発音の規則を覚えるよりもひとつひとつの単語を口にだして読み方を覚えていったほうがはるかに早いと思います。

5) chにsがくっつくと全然別の音になってしまいます。このschという子音の塊は、シュと発音します。ハヒフヘホのchはどこに行ったのやら。。ドイツ語は他のローマ字を使う言語に比べて子音が多いという話をどこかで読んでことがあります。その意味でこのschなどはとてもドイツ語らしい音で、僕は好きですね。

Schuleシュー schlafenシュラーフェン schließenシュリーセン
学校 眠っている 閉じる

6) schにtがくっついてtschとなる珍しいのもあります。チュです。僕はこの子音をもつ単語を一種類しか知りません。

Deutschドイチュ Deutschlandドイチュラント Deutscheドイチェ
ドイツ語 (国名としての)ドイツ ドイツ人
deutschと語頭を小文字にすると、「ドイツの」とか「ドイツ的な」といった形容詞になります。

7) ちょっとばかり間違えやすいのが、qです。英語と同じようにいつもuと共にquの形で使われますが、発音はqua qui que quoをそれぞれクヴァ、クヴィ、クヴェ、クヴォとなります。

Qualitätクヴァリテー Quelleヴェ Quoteヴォー
クオリティ 泉、出典

8) 有声音の無声化、なんというわかりにくい文法の名称があります。語末が b d g だった場合、ドイツ人的感覚では母音がないので濁る音では発音できないのです。だから、それぞれ p t k と同じ音で読むことになるのです。要は、語末は濁らない、ということ。具体例を見た方が100倍早いです。

Guten Tag!グーテンターク! Guten Abend!グーテンアーベント! Hundフン
「こんにちは!」 「こんばんは!」
halbルプ Bergるク Handント
半分
Guten Tag! と Guten Abend! はドイツ語の挨拶です。参考までに、
Hallo!ロー Auf Wiedersehen!アウフヴィーダーゼーエン Tschüss!チュース!
「やぁ」「ちわーす」 「さようなら」 「じゃあねー」
Guten Morgen!グーテンモるゲン Bitte!ビッ Entschuldigung!エントシュルディグンク
「おはよう!」 「どうぞ」「どういたしまして」 = excuse me!
よく使う挨拶を挙げてみました。すぐ上でtschはひとつしかないと書いてしまいましたが、もうひとつありました(^^;
Halloは朝昼夜を問わず使えます。友達と話したりするときは大抵これかな。Auf Wiedersehen はドイツではかなり改まった場面でしか使われないような気がします。ほとんどの場合はTschüssを使うと覚えておきましょう。ただし、日本の大学でドイツ人の先生がドイツ語で挨拶するときは、礼儀正しい方を覚えてもらいたいという親心(?)なのか、まずAuf Wiedersehen と言ってますね。Bitte! はいろんな場面で使える言葉です。書ききれないので辞書を引いてみてください。
例に挙げてなかったのですが、Danke!(ありがとう!)も覚えておきましょう。これが言えないと人間的に不味い奴だと思われちゃうので。。。

9) 有声音の無声化なのですが、語末が -ig となった場合だけ、ッヒと読むことになっています。

Königケーニッヒ schwierigシュヴィーリッヒ wichtigヴィヒティッヒ
王様 難しい 重要だ
ただ、ドイツでも地方によっては -ig をむしろ文字通りにックと読むところもあります(たとえばschwierigをシュヴィーリック)。とりあえず初学者はッヒで覚えましょう。

10) 発音はこれで最後です。語末の r は基本的に巻き舌やらないでアーまたはと言います。また、語末でなくても -er エァと軽く言うだけで、こちらも巻きません。

Vaterファーター Mutterッター Bierビー
ビール
werdenヴェァデン Uhrウー Torトー
〜になる 時計、時 門、ゴール
この類の単語は非常に頻繁に出てくるので、全部いちいち巻き舌していると疲れるからもっと楽に発音できるように変わっていったんでしょう。昔は全部巻いていたらしいです(ファーテル、ヴェルデンみたいに)。

アクセント

動詞の人称変化

名詞の性

名詞と冠詞の格変化

ドイツ語の語順

並列接続詞

名詞の複数形

複数形の語尾変化

ドイツ語の数えられる名詞にはすべて複数形があります。決まった語尾をつけ、必要に応じてアクセント母音を変音させて作ります。全部で五つのタイプがあります。少し面倒です。s,esをつければいい英語ほど楽じゃないですが、でも日本語ほどは面倒くさくないし、慣れてくると新しい単語でも「なんとなく」予想がつきます(噂)。その段階になるまでは単語を辞書で引くときに一緒に覚えていきましょう!

A)無語尾 変音(a,o,uのウムラウト化)するものとしないものがある。

単数複数
LehrerLehrer
OnkelOnkel
VaterVäter

B)―e 変音するものとしないものがある。男性弱変化名詞のすべてと女性名詞の多くがこの変化。

単数複数
HeftHefte
StuhlStühle
TagTage

C)―er 変音できる場合はすべて変音する。

単数複数
BuchBücher
MannMänner
KindKinder

D)―(e)n 変音なし。

単数複数
MenschMenschen
HerrHerren
TanteTanten

E)―s 変音なし。(ドイツから見た)外来語はほとんどこの変化。

単数複数
AutoAutos
BabyBabys
KameraKameras

複数形の格変化

複数形の格変化は楽勝です。なぜならドイツ語では複数形になると性を考えないでいいからです。複数形になったら何でもdie der den die変化!複数名詞の三格の語尾は―n!!「die der denN die(ディーデァデンエンディー)」と10回唱えてください。それで九割がたマスターです。みんなそうやって覚えてます、多分。

ただし、次のことに注意!

ひとつだけFreund(男性名詞、B型)で例を挙げておきましょう。友達沢山できるかなっと。

不定冠詞の複数形定冠詞の複数形
一格ein FreundFreundeder Freunddie Freunde
二格eines FreundFreundedes Freundder Freunde
三格einem FreundFreundendem Freundden Freunden
四格einen FreundFreundeden Freunddie Freunde
一言…数取団のように覚えられたらいいかもね。ぶんぶんぶぶぶん!

前置詞

分離動詞

話法の助動詞

形容詞

動詞の3基本形

現在完了形

副文・枠構造

zu不定句

非人称esの構文

再帰代名詞・再帰動詞

受動文

関係文

接続法T

接続法U

おすすめ参考書

関口一郎『マイスタードイツ語コース 文法』(大修館書店)

同学社編集部『ドイツ語ワークブック』